【青蓮寺湖岸に集まった「SMA」のメンバー=名張市青蓮寺で】

 三重県伊賀地域や奈良県東部を中心に活動する自転車チーム「SMA」。豊かな自然の中をロードバイクで颯爽と駆け抜け、地域の魅力も発信しながら和気あいあいと活動している。

 チームは2019年11月、名張市の自転車店「rpm」を利用するサイクル仲間らで結成。名称は「サタデー・モーニング・アクティビティー」の略で、毎週土曜の早朝の活動を主としている。

 現在のメンバーは、10代から50代の38人で、高校生や会社員、公務員、自営業など職業はさまざま。市内在住者が中心だが、市外からの参加者もいる。

アップダウンあるコースで

 メインとするコースは、同市八幡のコンビニを起点に、名張川に沿って山添村、伊賀市の国道25号、伊賀コリドールロードを経て名張市に戻る1周約30キロ。アップダウンの多いコースだが、脚力の向上につながるという。

 他に名張市から伊賀市青山地区までを巡ったり、御杖村や曽爾村を巡ったりするコースも使う。年に2回ほどは遠征をしており、過去には淡路島や長野県の乗鞍高原も走ったという。

 チームは、地域の自転車文化発展への寄与も目指している。21年にはメンバーの一部がサイクリングガイド「エスコートライダー」の養成講座を修了。名張、宇陀両市など2市4村で作る東奈良名張ツーリズム・マーケティング(ENN)が22年から紹介しているサイクリングコース「東奈良名張やまなみライド」は、SMAがコース選定やイメージ写真の撮影などを手掛けた。

 代表の澤幸男さん(51)は「早朝から皆で走るのが楽しく、モチベーションも上がり、友だちも増える。交通ルールを守りながら、地域の自転車文化を盛り上げていきたい」と話す。

国内最大規模の大会へ

 8月19、20日には、澤さんら選抜メンバー4人が鈴鹿市の鈴鹿サーキットを舞台に開かれる国内最大規模の大会「シマノ鈴鹿ロード」に初挑戦する予定だ。

 同チームではメンバーを募集している。

 問い合わせは同チーム窓口のrpm(0595・63・1018)まで。

青蓮寺橋を渡る様子=同

2023年7月29日付848号8面から

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