レモンケーキに魅せられた、三重県名張市すずらん台東の梶原菜々子さん(25)。イベントなどで販売してきた「かじのレモンケーキ」が好評で、「お菓子でみんなを笑顔にしたい」と夢に向かって進んでいる。
幼いころは「クッキー屋さん」になりたかったそうで、菓子作りが大好きだった。名張高校では食物系列の学科を選択し、大学では管理栄養士の資格を取得した。
ドラマやKポップの影響で韓国が好きになり、5年ほど前に韓国を訪れ、カフェ巡りをした。滞在中、ある店で口にしたレモンケーキのおいしさに“衝撃”を受けたという。その味が忘れられず、「自分で作ってみよう」と、帰国してからしばらくレシピの研究を続けた。
ケーキを覆うコーティングが、ラッピングすると溶けてしまうという難点に苦労しながら、追い求めていた味に近いところまで再現できたという。
昨年秋からマルシェなどで「かじのレモンケーキ」の名で販売を始めると、「レモンがしっかり感じられる」「生地もしっとりしていておいしい」「甘すぎずちょうどいい」と好評価を得た。
今春には韓国のカフェを再訪し、久しぶりにレモンケーキを食べたところ、「かなり似たものができた」と、自分でも満足できたという。
工房設け開店準備
家族の応援、協力を得て、自宅敷地内に約5畳の工房を設置した。幼いころからのニックネームを冠したテイクアウトの店「NAN²(なんなん)」を8月10日開店に向けて準備している。
レモンケーキがメインだが、「韓国っぽいお店にしたい」と、ドリンクやパウンドケーキ、韓国クッキーなども置く予定で、ラッピングも韓国らしくこだわるそうだ。
2023年7月29日付848号2、3面から
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