【放水を体験する児童=名張市鴻之台1で】

 三重県名張市内の小学生を対象に毎年夏休みに開かれている少年消防クラブ体験学習が7月28日、市防災センター(鴻之台1)であった。市内12校の3年生から6年生まで計65人が参加し、消火器の扱い方や応急担架の作成方法など、災害時に役立つ知識を身に着けた。

 この日参加した児童たちは4つの班に分かれ、同センター1階の防災ギャラリーの見学、毛布と棒を使った応急的な担架作りなどに取り組んだ。屋外では水消火器体験があり、消防士らから指導を受けた児童たちは「火事だ」と大きな声を出した後、消火器のノズルを火に向け、勢い良く水をかけていた。

 参加した5年生の男児は「消火器の使い方を忘れていたので思い出せた。もし火事が起きたら火を消せるようにしたい」、3年生の女児は「初めて消火器を使った。うまく消せてよかった」と話していた。

 同クラブ運営協議会の冨永冨会長は「大事なのは、自分の身を守ること。学習を通じて、災害への意識を高めてもらえたら」と話した。

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