【松山さん(家族提供)】

 全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体2023」が、7月22日に開幕。三重県伊賀地域の各校から出場する選手、各地で活躍する伊賀地域出身の選手たちに意気込みを聞いた。

 名張市立赤目中から駅伝の強豪・私立佐久長聖高(長野県)へ進んだ松山優太さん(2年)は、2年連続で臨む。6月の北信越総体では800メートルを1分54秒52で2位、1500メートルも3分54秒12で3位となり、「入賞できるようしっかり練習を積み、更に力をつけたい」と意気込む。

 北信越総体の1500メートルでは、2周目からのハイペースに対応でき、最後は足が残っていなかったものの、「インターハイにつながるレースができた」と振り返る。「勝ち切る気持ちの差で負けた」800メートルは課題が残る結果となったが、「体のメンテナンスを大切にしてきたことと、冬場の走力強化が結果に結びついたのでは」と分析している。

 松山さんは、双子の弟・唯人さん(2年)とともに故郷を離れ、寮生活を送る。同じ中長距離種目で競い合う唯人さんは「県総体では自分の力を出し切れなかった」と悔しい思いをかみ締める一方、「冬場に故障せず走り込むことができ、長距離への不安が無くなってきた」と、昨年より力がついたことを実感している。「上位入賞を目指して頑張ってほしい」と兄へエールを送りつつ、自身は「冬には主力になれるよう、夏合宿でしっかり練習したい」と語った。

 高見澤勝監督は「2人とも入学時は中距離までしか走れなかったが、地道に練習を重ね、5000メートルまで対応できるようになってきた」と成長ぶりを評価する。インターハイに向けては「特に1500メートルをメインと考えて勝負し、昨年より成長した姿を見せてくれたら」と話した。

 父、秀一さんは「自分たちの目標に向かって一歩ずつ確実に成長していけるよう、継続して頑張ってほしい」と思いを語った。

 陸上競技は8月2日に札幌市で開幕する。

2023年7月15日付847号12面から

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