【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

刑事課長 竹下伸樹

 今回は、防犯カメラの効果についてお話しします。市民の暮らしの安全を守るために設置されている防犯カメラですが、防犯カメラ映像が決め手となり、事件検挙に至った事例が数多くあります。

 名張署における検挙事例を紹介しますと、昨年市内で連続発生した網戸を焼き破り、屋内に侵入された住居侵入・窃盗(忍込み)事件、ホイール付タイヤなどの金属が盗まれた窃盗(部品狙い)事件、本年1月に市内のパチンコ店で発生した強盗致傷事件及び3月に発生し測量機などが盗まれた建造物侵入・窃盗(倉庫荒らし)事件など、全て防犯カメラ画像が検挙の糸口となっています。

 防犯カメラ画像は、犯行状況をありのまま正確に記録・再現し、犯人を特定するものとして、極めて高い証明力があります。

 防犯カメラは事件の解決に役立ちますが、そもそも、事件が起こらないように犯罪を抑止する効果があり、「防犯カメラで見られている」ということをアピールすることで、犯人に罪を犯すことを思いとどまらせるといった効果があります。

 また、近隣トラブルなどから身を守るすべになったり、離れた場所から家の中の安全を確認することもできますので、事業者の方だけでなく、個人宅にも防犯カメラを設置することをお勧めします。

 以上のように、客観的な証拠となる防犯カメラは、事件検挙・犯罪抑止において、多大な効果をもたらしています。警察は、住民の皆さまが安全で安心して暮らせるように頑張っておりますので、引き続き、ご協力をお願い申し上げます。

2023年6月10日付845号23面から

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