【桃の実に袋をかぶせる児童(右)とボランティア=名張市夏見で】

 三重県名張市夏見の市立箕曲小学校の6年生16人が6月5日、校庭で栽培する桃に、害虫や日差し、雨風から実を守るための袋をかけた。直径4センチほどの緑色の実は、約1か月半かけて握り拳程度の大きさのピンク色の実に育つ。

 かつての箕曲地区では桃の栽培が盛んで、同小の校歌には「桃のほほえむ花の園」の歌詞がある。子どもたちに郷土愛を育んでもらおうと、地域のボランティアが指導し、児童が袋掛けや収穫作業を体験している。今年も箕曲市民センター長の生田茂夫さんら3人が、袋のかけ方のこつなどを教えた。

 作業を体験した田中凛空さん(11)は「枝が太かったので、実に袋をかぶせるのが難しかった。おいしく熟してほしい」と話した。

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