【手動でゲートを閉める消防団員ら=伊賀市東高倉で】

 出水期を前に、市街地での洪水やはんらんを防ぐため、国土交通省木津川上流河川事務所と三重県伊賀市などは6月3日深夜から4日未明にかけ、市内の上野遊水地の周囲堤にある伊賀線第1陸閘(りくこう)の操作訓練を実施した。同事務所職員や消防団員ら約60人が参加し、現場がヘッドライトや投光器で照らされる中、迅速に開閉作業に取り組んだ。

線路上に板状のパーツを設置する作業=同

 陸閘は、川の水があふれて市街地などに流れ込むのを防ぐ可動式の壁のこと。伊賀鉄道新居駅(同市東高倉)付近の線路上に昨年3月完成した伊賀線第1陸閘はアルミ合金製で、幅約7メートル、高さ約0・6メートル。下流にある岩倉水位観測所で水位が8・4メートルに到達すると、同事務所が市に指示し、市消防団上野北分団の団員が作業に当たる。

 昨年初めて実施した操作訓練は、日中に電車の運行を休止して行ったが、今年からは終電後の実施に。この日、消防団員らは3班に分かれて作業に当たり、レール部分の左右に止水ゴムを詰めて線路上に板状のパーツを取り付けた後、昇降装置で扉体を上昇させ、手押しでゲートを閉め切る手順を確認していた。

閉め切った状態のゲート=同

 1年前の訓練にも参加していた上野北分団三田部の男性団員は「災害は昼夜関係なく起こる可能性があるので、こうした状況下で訓練を行う意義は大きい。設備自体は3か月に1回点検しているが、実際に動かしてみる機会も多いほうがいいのでは」と話した。

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