バラが咲く季節にそれぞれの庭を巡って交流を深めている愛好家「ロザリアン」の4人。手作りの料理やケーキを持ち寄り、庭の情報や悩みを相談するなど“刺激的な時間”を過ごしている。
40代から70代のメンバー4人は、三重県伊賀地域在住の亀山眞理子さんと秋永久美さん、市南有可里さん、植田恭子さん。7年前、名張市内の書店で開かれていたバラをテーマにしたイベントに参加したのがきっかけ。話が弾む仲間で情報交換のライングループ「花とも」を結成し、今のメンバーになった。
「バラは苦労だらけ」と秋永さんが話すように、虫や病気との戦いで、ここ数年は雨量や暑さなどの気候にも翻弄されてきたという。そんな時に頼りになるのがメンバーの情報で、一人で育てるよりやる気が出るという。
毎年、亀山さん宅(同市百合が丘東)のバラが早く見頃を迎えるそうで、今年も5月15日に皆で集まり、庭を鑑賞するひと時を楽しんだ。
特に亀山さんは、メンバーたちに感謝している。2年前、病気で3か月間不在だった時、皆が代わる代わる水やりをしてくれたおかげで、庭のバラが枯れずにすんだという。それが元気の糧となり、「病気も克服できた。それ以降、急ピッチで種類が増えた」と笑う。
頑張った成果出る
亀山さんの場合、ピエール・ド・ロンサールとベルシーニの2鉢から始まったバラ作りが、今や大好きなアンブリッジローズ、ジュビリセレブレーションなど140種類に。ピンクやアプリコット、最近は青系など、梅雨前の爽やかな青空に咲き誇っている。
メンバーは「冬は凍える中の植え替えやせん定もあり、寒くても暑くても手がかかるが、春にその頑張った成果が出る。その幸せを皆で集まってかみしめるのは最高」と笑顔を向けた。
2023年5月27日付844号2面から
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