三重県警伊賀署は5月24日、亀山市に住む60代の会社員男性が特殊詐欺の被害に遭い3082万円をだまし取られたと発表した。県内で4月以降に発生した特殊詐欺の被害額では最高額だという。

 発表によると、男性の携帯電話に1月18日、NTTファイナンスを名乗る男から「携帯電話のIPアドレスが盗まれている」と嘘の連絡があり、有料サイトの未納料金29万9600円を支払うよう求められた。その後、個人情報保護センターの担当者を名乗る別の男にコンビニで30万円分の電子マネーを購入し、コード番号を教えるよう言われ、男性は応じてしまった。

 男性の携帯電話には4月17日までの間に、さまざまな理由で男から電話が複数回あった。男性は伊賀市と亀山市、鈴鹿市内からコンビニで電子マネーを4回にわたり計242万円分購入。運送会社の集配所から小荷物専用の宅配便で8回にわたり現金計約2840万円を指示された複数箇所の住所に送付したという。同署は4月26日に男性から相談を受け、5月24日に被害届を受理した。

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