【街路樹のユリノキの花】

 三重県名張市希央台の市道東町中川原線沿いに植えられている街路樹のユリノキが、数多くの花を咲かせている。葉と同系色の花は、空を向いて咲くためか、歩道を通りがかっても目につきにくいが、直径5センチほどの特徴的な花が夏の訪れを告げている。

 ユリノキはモクレン科の落葉高木で、環境によっては樹高が10メートル以上にもなり、枝の先に付く花はカップ状になる。市によれば、2003年に開通した同市道の歩道沿いには、街路樹の一つとしてユリノキが119本植えられているという。

 買い物などで通る近所の女性は「今年も咲いて『待ってたよ』という気持ち。いつもの道も見上げてみると発見がある」と話した。

2023年5月27日付844号2面から

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