【展示作品を手にする稲垣さん(右)と恵司さん=伊賀市上野忍町で】

 「いなちゃんの手仕事」の工房名で、植物を使った手工芸に取り組む三重県伊賀市阿山ハイツの稲垣すが子さん(72)は、昨年から創作の拠点を同市上野忍町の「古民家電氣店山下デンキ」の一角に移した。移転から1周年を記念した作品展を、5月22日までの土・日・月曜に開催している。入場無料。

 40歳のころから押し花づくりに親しんだ稲垣さんは、20年ほど前から葉っぱをステンドグラスのように飾る「葉彩アート」や、豆や木の実に顔を描いた人形「豆さんアート」などオリジナル作品を手掛けてきた。以降「伊賀まちかど博物館」として、自宅でのワークショップや作家展に出展するなど活動を広げている。

 70歳の節目、創作に集中するための新たな拠点を探していたところ、夫の恵司さん(74)と縁のあった同店から建物の一角を貸してもらえることに。家族との協力で、古民家の雰囲気に合った工房づくりに取り組み、看板の文字やのれん、展示に使う加工した木のオブジェなど“手仕事”にこだわった。

 館内では5月の端午の節句を前に、兜やこいのぼりを沿えた豆さんアートや葉彩アートが並ぶ。また、恵司さんが自宅の庭で育てている山野草の写真も初展示。30年以上にわたり手掛けた草花から、約150枚をフレームに収めている。

 2人は「新しい工房の雰囲気とともに、作品によって表情を変える自然の面白さを見てほしい」と来館を呼び掛けた。

 開館時間は午前10時から午後4時まで。

 問い合わせは稲垣さん(080・5355・9958)まで。

2023年4月22日付842号6面から

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