【新入生代表で宣誓する藤岡さん(手前)=名張市春日丘7で】

 三重県名張市春日丘7の近畿大学工業高等専門学校(齊藤公博校長)で4月5日、新年度の入学式があり、1年生173人と4年次編入生8人、専攻科11人の計192人が新たな決意を胸に将来の技術者への第一歩を踏み出した。

 同校では新型コロナの影響で、過去3年は式典の規模を縮小し、出席者にはマスク着用を求めてきたが、今年は4年ぶりにマスク着用を求めず、保護者も参列しての開催となった。式では冒頭、近畿大学創設者・世耕弘一氏の生い立ちや功績などを紹介するムービーが上映された。

 齊藤校長は「伝統ある本校に皆さんをお迎えでき、誇りに思う。高専という技術の一貫教育の利点や、課外活動を通した人格の育成は産業界でも高く評価されており、就職率もほぼ100%を達成している。社会に通用する技術者として成長するとともに、何か一つ、打ち込めるものを見つけてほしい」と祝辞を述べた。

 入学生を代表し、1年の藤岡慶春さんは「私たちは中学3年間をコロナ禍で過ごし、多くの困難に立ち向かってきたが、やるべきことをやり、力を合わせて困難を乗り越えてきた。どんな状況でも最善を尽くす大切さ、仲間と協力し助け合う大切さを学んだ。多くの人が働きやすい社会を実現する助けになるような技術者になりたい」と宣誓した。

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