【目標タイムを示し気合を入れる廣島さん=伊賀市服部町で】

 4月4日に開幕する競泳の日本選手権(東京アクアティクスセンター)に、三重県伊賀市服部町の廣島あつこさん(16)=高田高1年、JSS白子=が初出場する。

 同大会は、7月の世界選手権の代表選考を兼ね、国内のトップクラスの選手が年齢区分なく競う。廣島さんの種目は女子50メートル平泳ぎで、昨秋の県大会で出した自己ベストタイム32秒72(長水路、県高校新記録)で標準記録を突破し、出場を決めた。

 昨年12月に同種目で出場したジャパンオープンは、32秒97のタイムで予選27位の結果だった。年齢区分のない戦いを初めて経験した廣島さんは「オリンピックにも出場する選手たちとレースをして、『やっぱり速いな』と感じ、刺激を受けた」と振り返る。

 冬休みにはロンドン・リオ・東京五輪日本代表の渡部香生子選手と一緒に練習する機会があり、世界のレベルを一層痛感。冬場は体力増強に取り組み、レース後半もあまりスピードを落とさずに泳ぎきれるようになったという。

 日本選手権は、全国の水泳選手が憧れる特別な舞台。廣島さんは「自己ベストを上回る32秒5を出し、16位以内に入ってB決勝に進出したい」と意気込む。

JOC杯にも

 廣島さんは、3月27日に開幕する全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会(JOC杯)(東京辰巳国際水泳場)の女子平泳ぎにも出場する。JOC杯には春夏計11回目の出場で、今回は50、100、200メートルと初めて3種目に挑戦。いずれも決勝(8位以内)を目指すという。

- Advertisement -