【卒業証書を受け取る3年生=伊賀市上野桑町で】

 三重県伊賀市上野桑町の岡波看護専門学校(湯村美雪校長)で3月2日、卒業式が行われ、3年間の課程を修了した20、30代の男女24人(うち男子3人)が証書を受け取った。卒業生を代表し、木村りえるさん(21)=名張市=は「たくさん悩み、壁にもぶつかったが、助け合える仲間や先生方、家族の支えで今日を迎えられた。学んだことを新たな場所で生かし、目指す看護師像に向かって努力し続けたい」と決意を伝えた。

 午前11時からの卒業式で、湯村校長は「皆さんの入学した年は新型コロナの感染拡大が始まったころで、難しい状況の中でよくここまできた。実践的な知識は実践の場に身を置いて初めて得ることができるが、慌てることなく一つひとつを着実に学び、看護の基本が何かを忘れずにいてほしい」と祝辞を贈った。

 木村さんは誓いの言葉の中で「3年間、新型コロナの影響で制限された中でも実習に行くことができ、患者さんの『ありがとう』の言葉や笑顔に何度も救われた。24人が誰一人欠けることなく卒業式を迎えられたことを心からうれしく思う」と語った。

卒業式後に記念撮影に臨む3年生と教職員=同

 同校によれば、今年1月、同じ敷地内にあった設置主体の岡波総合病院が約4キロ離れた同市上之庄に移転したが、各種実習の際は、学生や、講師を務める同病院の医師が行き来している。今年度の卒業生のうち21人は同病院に就職するという。

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