【贈呈式に出席した(左から)岡本市長、信金中金の神野理事ら=伊賀市四十九町で】

 三重県伊賀市で2月28日、企業版ふるさと納税で1000万円を寄付した「信金中央金庫」(本店・東京都中央区)に対する感謝状の贈呈式があった。市は市内の空き家や空き店舗を利用した新規事業などを支援する「起業・事業承継促進事業補助金」に充てる。

 信金中金は全国にある信用金庫の中央金融機関で、2020年度から創立70周年記念事業の地域創生推進スキーム「SCBふるさと応援団」を3年間実施。同市は地元の北伊勢上野信用金庫(本店・四日市市)からの推薦を得て申請し、今年度の対象事業に選ばれた。

 贈呈式では、信金中金の理事で名古屋支店の神野善則支店長が「地域の課題解決や持続可能な社会の実現を目指す地域創生事業を信金とともに応援し、地域経済社会の発展に貢献することが(記念事業の)目的。寄付金を通じて北伊勢上野信金とともに伊賀市の経済社会活動に支援したい」とあいさつ。推薦した同信金の南部和典理事長は「市や商工団体などと連携しながら事業者に寄り添い、地域の発展に役立つようお手伝いしたい」と話した。

 岡本栄市長は「この補助金事業は19年度から実施しており、今年度は8件の事業を採択した。頂いたご寄付はより一層の円滑な起業・事業継続に向けた支援体制の構築に活用したい」と謝意を述べた。

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