【展示作品を眺める杉野さん夫妻】

 三重県伊賀市上野丸之内の「ギャラリー是空」を運営する司法書士の杉野勇二さん、薫さん夫妻は、オープンから3周年を迎える今夏に先駆け、病を患い3年前に亡くなった薫さんの父・吉田仁一さんが描きためた絵画を展示する。日時は2月22日から26日の午前11時から午後5時まで。入場無料。

 幼少期から絵画が好きで、名張市内のサークルなどで長年筆を握ってきた吉田さんは、ギャラリーの建設に際し、展示スペースの間取りや設計についてアドバイスするなど意欲的に関わった。オープン後には、記念すべき第1回目に吉田さんの作品展を開催。その後は倉庫に保管していたが、「せっかくの作品を、この節目にもう一度見てもらいたい」と企画した。

 展示するのは、前回紹介しきれなかった未公表の作品が多い。淡い色で遠くまで広がる山々を描いた「連」、地平線に配置した正方形が特徴の「予兆」シリーズを中心に、大小さまざまなアクリル画18点が並ぶ。

 ギャラリーで開く展示会の数も徐々に増え、配置した作品同士の間隔や角度、ライトの当て方など、「初回よりも作品の魅力を引き出せるようになった」という杉野さん。展示では「余計なものを除いた構図や、こだわっていた色合いを見てほしい」と呼び掛けた。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・21・8818)へ。

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