三重県伊賀市は2月16日、市内に住む60代女性が市職員や金融機関の職員をかたる還付金詐欺で約300万円の被害に遭ったと発表した。

 市住民課などによると、今月8日に女性宅の固定電話に市職員をかたる男から「介護保険料の還付金がある。受け取るには今日中に払い戻しの手続きが必要」などと連絡があった。女性は指示通りに最寄りのATMへの出向き、今度は金融機関の職員を名乗る男が言われるがまま、口座に約99万円と約49万円の2回計約150万円、翌9日にも同様に計約150万円を振り込み、現金をだまし取られた。

 今年1月から伊賀署管内で発生した特殊詐欺の被害は3件目で、被害額は計約530万円に上っている。同課では「知らない電話番号には応答しないよう、また、常に留守番電話に設定するか、自動通話録音警告機を設置するなどの防犯対策をして、不審な電話があれば家族らに相談し、警察に通報してほしい」と注意を呼び掛けている。

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