【十段の合格証書と満点の表彰状を手にする竹岡さん=名張市役所で】

 昨年11月下旬に開催された「第412回段位暗算検定」(全国珠算教育連盟)で、三重県の名張市立桔梗が丘中学2年の竹岡夏希さん(14)が、乗暗算と除暗算、見取暗算でそれぞれ満点の200点を取り、最高位の十段に合格した。2月8日に同市役所を訪れ、北川裕之市長に合格を報告した。

 竹岡さんは5歳のころから「竹島珠算簿記学校」(同市桔梗が丘1)で学び始め、中学1年のころに九段を取得。放課後に通う週3、4回の教室や自宅での朝練習の甲斐もあって、6回目の挑戦で悲願をかなえた。今回の十段合格者は全国20人、県内では竹岡さんを含め2人だった。

デモンストレーションで暗算を披露する竹岡さん

 1957年に創立した竹島珠算簿記学校では、これまでに47人の十段合格者を輩出したが、満点での合格は竹岡さんが初めてだという。全国的にも珍しいことだそうで、満点を知った時は「びっくりして声が出なかった」と笑う。

 同市役所を訪問した際には、デモンストレーションで得意の除暗算を披露。「本番では気持ちの切り替えが上手くいった。今後は他の団体の暗算十段も取りたい」と意気込んだ。

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