【メッセージボードを持つ服部さん=伊賀市で】

 手入れを続けている花壇が春を迎えるまでの間、少しでも駅に彩りが添えられたらと、三重県伊賀市の市民団体「伊賀鉄道の駅舎を考える会」が活動を周知するメッセージボードを伊賀線の7駅に設置した。

 設置したのは上林と丸山、依那古、市部、猪田道、桑町、西大手の各駅。B4サイズのボードの周囲には沿線や花壇で摘んだ綿花やセンニチコウ、カイガラソウのドライフラワーと、ススキを使った同鉄道のマスコットキャラクター「ふくにん」で装飾した。

 駅舎の美化など活動を始めたのは13年前。この冬には種から育てたオルレアやアグロステンマ、ヤグルマソウの苗を植え、4月ごろには白やピンク、青の花々が乗客らを出迎える予定だ。

 代表の服部信子さん(61)は「今しばらくは寂しい春待ち花壇だが、花を見て駅の利用者がほほ笑んだり、ホッとしたりしてもらえたら」と話した。

2023年1月28日付836号2面から

- Advertisement -