【2本の木が接着した箇所を観察する山内さん】

 「2本の木がひっついている?」。三重県名張市東田原の山内昇さん(64)方の庭先に植えられた2本のレッドロビンは、一方の分かれた枝がもう片方の枝とつながる「連理木」だ。昔から神社などで吉兆の象徴とされていることから、「新年に良いことがあるかも」と期待されている。

 約35年前、新築に伴い住宅業者が生垣として植えたもので、自宅の駐車場を囲むように15本が並んでいた。昨年12月、花壇として使うため撤去しようと根を掘り起こしたところ、隣り合う木が同時に倒れた。「おかしいな」と枝をよく観察してみると、2本が連理になっていたそうだ。京都府立植物園(京都市左京区)によると、互いに接触した状態で成長すると、まれに接着する可能性があるという。

時期はわからず

 木の高さは2メートルほどで、伸びすぎないよう定期的にせん定しているが、幹はじっくり見ることがなかったため、2本がいつからつながっていたかは不明だ。隣人から「珍しい」「処分するのはもったいない」と言われたため植え直したそうで、山内さんは「しばらくはこのままで」とほほ笑んだ。

接着した箇所

2023年1月14日付835号2面から

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