【優勝カップと盾を前に貫代さん(左)と古山さん】

 2人1組で漢詩を交互に吟じて競う「連吟」の全国大会「関心流全国選抜興道杯競吟大会」がこのほど開かれ、三重県代表で名張玉紫吟詩会(名張市夏見)に所属する貫代菊枝さん(82)と古山佳代子さん(70)が優勝した。

 昨年12月に大阪府泉佐野市で開かれた大会には予選を勝ち抜いた68組が1部と2部に分かれて出場し、それぞれ上位5組の計10組が決勝大会に進出した。決勝では、愛知県代表と同点になって決着がつかず、そのまま同点決勝戦に突入し、見事に勝ち抜いた。

 2人はいずれも吟歴20年余りのベテラン。年齢はひと回り違うが互いに気が合うそうで、10年ほど前から連吟のコンビを組んでいた。

 古山さんは「歌謡スタジオききょう教室」(同市夏見)で毎週月曜、貫代さんは赤坂集会所(同)の教室で毎週水曜にそれぞれ練習しているが、大会出場に向けて互いの教室を行き来して練習を重ねたという。

 大会で吟じたのは中国の詩人・杜牧の「漢江」。「起句」「承句」を古山さんが独特の節回しで朗々と吟じ、「転句」は高音を力強く響かせる貫代さんにバトンタッチ。そして「結句」は2人が息もぴったりに声を合わせて吟じ切った。

 無欲で臨んだという同点決勝では「緊張感もなく、その場を楽しむことができた。漢詩は奥が深く、詩吟は本当に難しい」と古山さん。貫代さんは「とにかく間違わないように、詩情を込めることに集中した」と話す。

 2人の担当講師の相馬芳玉さん(82)は「連吟での全国優勝は当会としても初めてで、講師としてうれしい。2人は練習熱心だし、本番の吟は情があり迫力もあった。今後は、講師の補佐役として更に頑張ってほしい」と話した。

2023年1月14日付835号4面から

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