三重県名張市は、育児休業中は家庭での保育が可能とみなされ保育所に預けている上の子どもが退園となる「育休退園制度」を今年4月から一部見直し、育休を取得しても上の子どもが保育所を継続利用できる対象年齢を現行の3歳以上児クラスから2歳以上児クラスに引き下げる。
市保育幼稚園室によると、同市では下の子の出産に伴う上の子の保育所利用は原則、産後6か月までとしている。ただし、就学を控えた年齢の子どもは交友関係や環境変化に配慮する必要があるという考えから、育休取得時に既に保育所を利用している3歳以上の子どもについては18年度以降、継続利用を認めてきた。
しかし、その後も対象拡大への保護者からの要望が続いたことや、待機児童数が減少傾向にあることなどから、今回の制度改正を決めた。
0から1歳児クラスについては、待機児童がまだ多いことから対象に加えなかったが、市は今後の状況などを見て検討していくという。
2023年1月14日付835号23面から
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