三重県名張市夏見のマツヤマSSKアリーナ(市総合体育館)で活動する中学生以下のバスケットボールチーム「ジュニアファブレ」。2021年11月の発足以降、メンバーは次々に増え、1周年を迎えた現在は年長児から中学2年生まで56人の子どもが参加する大所帯となった。練習では保護者も一緒になってボールを追っている。
指導するのは、中学バスケ部の指導を約30年間務めてきた元中学体育教諭、藤田浩一さん(62)=桔梗が丘5。定年退職後、「子どもたちが思いっきりプレーできる場を作りたい」と指導者としての活動再開を決意し、家族が支えている。
昨年1月にYOUで紹介した際のメンバーは小学生の女児8人のみだったが、その後、市内外から参加希望が相次いだ。5月からは小学生の男子も受け入れ、7月には県外チームと初めて練習試合を実施した。
12月4日には1周年イベントを開き、子どもや保護者ら100人以上が参加。交流戦や菓子争奪じゃんけんゲームなどを楽しんだ。藤田さんは「ゼロから始めたのに、こんなにたくさん参加してもらえるとは。大好きなスポーツで汗を流しながら、成長してもらえたら」と思いを語る。
中学生の時に藤田さんの指導を受け、現在は小学2年生の長女が活動に参加している海老原久美子さん(41)は「先生は、楽しく体を動かすことや仲間を信じることの大切さを教えてくれた。中学卒業後も相談してきたが、今また自分の子どもを指導して頂けることが本当にありがたい」と話した。
活動は毎週日曜の午後6時から同8時まで。前半の初心者・基礎コースと後半の中上級者コースがあり、各1回500円(税込)。
問い合わせは同アリーナ(0595・63・5339)へ。
2023年1月14日付835号11面から
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