【定期演奏会の本番に向けて集中練習する団員の皆さん=名張市八幡で】

 三重県内初の市民吹奏楽団「伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団」の第55回定期演奏会が、12月18日午後1時30分から伊賀市西明寺の市文化会館で開かれる。コロナ禍にあって、3年ぶりに観客を迎えての演奏会になる。

 同楽団は1966年に「上野バンドアカデミー」として発足し、伊賀地域を拠点に年1回の定期演奏会の他、地元行事への出演など、多彩な活動を続けている。現在、団員は20代から70代の35人。

 一昨年の定期演奏会は新型コロナの影響で開催が危ぶまれたが「活動の灯を消したくない」との強い思いからadsホール(名張市松崎町)での演奏の模様をネット配信し、無観客での演奏会に踏み切った。しかし昨年は創設以来、初めて中止せざるを得なかったという。

 今年の演奏会は2部構成で、1部では同楽団が創設40周年の折に作曲家、福島弘和さんに委嘱したオリジナル作品「風姿花伝」などを演奏する。2部は「オペラ座の怪人」の他、よく知られた世界各国の民謡を軽快に演奏する。賛助出演する日本民謡和泉会の三味線奏者と「ソーラン節」の合奏もある。

 指揮は田森元治さん。練習の指揮を担当する田中実さんは「コロナで活動が難しい中でも、継続は力ということで毎週の練習を続けてきた。30、40代の若い人も多く、演奏するのが楽しいという雰囲気作りを大切にしている」と話す。

 山本順仁団長は「アカデミックに音楽を追求するとともに、演奏を通じた仲間づくりが私たちのモットー。今年は伊賀市での単独開催になるが、大勢の方にご来場頂きたい」と話している。

 入場料は一般1000円、学生500円。

 問い合わせは同楽団の中森さん(090・7693・9468)まで。

2022年11月19日付832号22面から

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