【活動状況を説明する団体代表の女性=伊賀市役所で】

 三重県伊賀市で捨て猫や野良猫の殺処分ゼロを目指し保護活動をしているボランティア団体の「伊賀の猫好きおばさんSAI」に所属する女性3人が11月21日、岡本栄市長に嘆願書を提出し、行政支援を求めた。

 同団体は新天地商店街(同市上野丸之内)の空きテナントを保護施設として活動。この日は代表の2人で藤井宜子さん(65)と石崎美由紀さん(65)、西浦康子さん(62)が「譲渡会活動の拠点支援」や「市と県動物愛護推進センター(津市)、県伊賀保健所の連携強化と窓口設置」、「捨て猫防止の啓発活動、譲渡会開催の周知協力」などを訴えた。

 メンバーは女性約10人で、年間に計150匹から200匹の保護猫を預かり、約20匹を常時世話している。保護猫の新たな飼い主には譲渡費用の協力を求めているが、病気やけがの検査、去勢・避妊の手術、ワクチン接種、餌代など経費もかかり、人数も限られているとし、「体力的、資金的にも限界に達している」と窮状を伝えた。

 市の担当者は市広報などを通じた周知や啓発について「検討する」と答え、岡本市長は支援要請の対象を市外に広げることやクラウドファンディングの活用を助言した。

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