【一度に数えきれないほどのシャボン玉を飛ばす角田さん=名張市で】

 全国各地の公園などに出没し、多彩なパフォーマンスで子どもたちに感動を与えている「シャボン玉おじさん」がSNSで話題になっている。三重県名張市内の公園にも登場し、訪れた人から歓声が上がっている。〈YOU動画(https://www.you-doga.jp/video/2022/10/03/3987/)〉

 「名張のシャボン玉おじさん」を名乗るのは名張市瀬古口の団体職員、角田航太さん。コロナ禍を過ごす地域の子どもたちに「何かできないか」と気になっていたところ、今夏に大学の同級生で、宇陀市在住の小西賢実さんが奈良県内で「シャボン玉おじさん」として活動しているのを知った。

 シャボン玉を作る「さお」の作り方や、割れにくくて持ちの良い液を作るための“秘伝のレシピ”など教えてもらい、練習を始めた。最初は難しく、うまく膨らまなかったそうだが、幼い自身の子どもたち相手に練習を繰り返した。

 名張市内での公園デビューは9月3日。ドキドキして迎えたそうだが、遊んでいた子どもたちが集まって喜んでくれたという。2回目の11日はSNSで事前告知し、小西さんにも手伝ってもらった。デビューでの反省点を踏まえた当日は、100人以上が集まった。オーバーオールをユニホームに、風を読みながら、長さや大きさの違うさおを駆使し、大きいものから小さいもの、長いものまでそれぞれ分けて作る。引っ越したばかりで、遊ぶ機会がない子ども4人を連れて来てくれた家族もおり、その日のパフォーマンスは2時間にも及んだという。

笑顔を力に活動

 「地元が大好き」と話す角田さん。今後も地域に密着し、皆が喜ぶような技や仕掛けを工夫して活動を続けたいという。シャボン玉を通じてキラキラした笑顔をもらうと自身も力がもらえるそう。シャボン玉を飛ばすには「雨のち晴れ」といった日が光や湿度的に最高らしい。

 パフォーマンスの日程は天気予報を気にしながらインスタグラム(@shabondama_nabari)で発信しているという角田さんは「悩み事もシャボン玉と一緒に飛ばしませんか」とニッコリ。

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