【市役所1階ロビーで来庁者に啓発グッズを手渡す中村署長=伊賀市四十九町で】

 子どもと女性の犯罪被害や特殊詐欺被害の防止などを目的とした全国地域安全運動が10月11日、各地で始まった。三重県伊賀市の市庁舎入口では伊賀署の中村勇索署長や大森秀俊副市長らが市民に啓発グッズを手渡しながら注意を呼び掛けた。運動期間は20日まで。

 この日の活動には同署と伊賀地区防犯協会、市の関係者ら約10人が参加。空き巣ねらいの防犯ちらしやアルコール除菌スプレーなどが入ったグッズ300セットを配布した。

 同署によると、今年に入って管内で発生した特殊詐欺被害は8月末現在、架空料金請求と預貯金詐欺の計2件(被害額計約150万円)。空き巣被害は前年同期比5件増の8件に上る。中村署長は「毎日のように特殊詐欺の予兆電話に関連した相談が寄せられている。個人情報や口座番号などを伝えるよう電話で要求されてもすぐ応じず、警察や家族、近所の人らに相談してほしい」と話した。

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