【撮影した作品を紹介する羽馬さん=名張市梅が丘南1で】

 時代とともに移ろいゆく風景を残したい―。三重県名張市梅が丘南1番町の羽馬幹生さん(80)の写真展「感動と記録〈60年の歩み〉」が、9月17日から19日まで、同市元町のリバーナホール(イオン名張店3階)で開かれる。入場無料。

 大阪在住だった19歳のころに趣味で写真撮影を始め、就職してからは勤務先の写真クラブや社会人クラブにも参加。入江泰吉さん(奈良市)ら著名な写真家に師事し、休日には大阪市内の歩行者天国や神戸市の祭りなど、近隣府県へ撮影に出掛けては腕を磨いてきた。

 1970年代は大阪府内の複数の写真クラブで指導するなど講師としても活動し、75年には日本報道写真連盟関西本部の委員に。82年から5年間は厚生省擁護局からの依頼で、報道写真家の浜口タカシさんとともに取材スタッフとして「中国残留日本人孤児訪日調査記録写真集」の出版にも携わった。

懐かしさも感じて

 名張市に転居した87年から3年間、市美術展覧会の写真部門で市長賞に輝き、公民館活動の講師としても活動。現在は梅が丘市民センターのサークル「フォトプラム」や通信授業で講師を務めている。

 名張で初めて開く作品展には、大阪の貯木場の風景、津市や伊賀市での祭りの様子を始め、風景や人物などを題材にした50点を展示予定。「かつての大阪の風景なども『懐かしいな』と感じて見てもらえたら。ご来場頂く皆さんと写真を通じて語り合いたい」と話していた。

 時間は午前10時から同5時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは羽馬さん(0595・64・3721)へ。

2022年9月10日付827号2面から

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