【感謝状と噴霧器を手にする神田社長(右)と八尾代表=名張市役所で】

 三重県名張市は8月31日、夏休み中に市立小中学校全19校の職員室などへの除菌・抗菌作業を無償で実施したとして、「三重旅行サービス」(本社・伊賀市平野西町)と輸出入卸売「ケンコーマックス日本支店」(兵庫県)に感謝状を贈った。

 三重旅行サービスはコロナ禍で旅行事業が大打撃を受けるなか、2020年10月に経営多角化のため除菌・抗菌作業などを扱う地域事業部を発足。同日本支店から噴霧器などを購入し、事業展開している。

 小中学校への除菌・抗菌作業は、同日本支店が三重旅行サービスに薬剤を安価で提供し、同社社員が1日3から4校のペースで進めた。伊賀市立小中学校全29校でも同様の作業を実施したという。

 名張市役所で開かれた感謝状授与式には、同社の神田昌典社長と同日本支店の八尾龍一代表が出席。神田社長は「当社は教育旅行を市内の学校でさせて頂いており、現場の声を聞いて『何かしないといけない』と思いがあった。少しでも安心して教育を進めて頂けたら」と話した。北川裕之市長は「大変ありがたい。教職員も子どもたちも、安心して新学期を迎えることができたと思う」と感謝を述べた。

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