三重県名張市の旧市街地(旧町)に建つ町家などを調査・研究している近畿大学工業高等専門学校(春日丘7)と市は、研究内容やまちの活性化に向けて学生たちが制作したポスターなどを8月19日から21日まで、名張藤堂家邸(丸之内)で展示する。入場無料。
同高専総合システム工学科都市環境コースの3年から5年生75人は、建築史学的な建物の構造理解や史跡の活用促進などを目指し、今年4月から市と共同研究を進めている。
展示では、古い建物を題材にしたペン画や、建物と建物との間の路地「ひやわい」の写真にキャッチコピーを添えたポスター、1948年の航空写真を基に作った2500分の1サイズの旧町全体模型などが並ぶ。1854年の安政伊賀地震の影響でゆがみが生じたとみられる旧初瀬街道沿いの町家の調査・研究内容についても、パネルで解説する。
4年の久次米晴香さん(18)は、古い建物と新しい建物とが混ざりながら共存する旧町をイメージしたオブジェを制作。「隠された良さを持つ旧町を表現した。実際に自分でまちを歩き、見つけ出す楽しさを知ってほしい」と話した。
展示時間は午前9時から午後5時まで。
問い合わせは市教委文化生涯学習室(0595・63・7892)まで。
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