テレビCMで見かけることも多いアヒル。三重県伊賀市千戸の西川明美さん(57)は、昨年から6羽とにぎやかに暮らしている。アヒルたちは道から様子が見える小屋の中で暮らし、プリプリと歩く様子は近所の子どもたちにも人気だ。
幼少時から動物が身近な家庭で育ち、「刺す生き物以外はみんな好き」と話す西川さん。過去にはアヒルの他、ヤギやモルモットなども飼った経験があるという。
アヒルがやってきたのは昨年夏。「世界最小のアヒル」と言われるコールダックの雄1羽を、大阪の友人が西川さんに託しに訪れたのだ。「このままだと、この子は殺処分されてしまう」。聞くとペットショップとトラブルが発生し、行き場が無くなってしまったのだという。
西川さんはアヒルを迎えることを決意。雄1羽では寂しいだろうと雌も飼うことにし、市内の知人に相談したところ多くのひなを譲られ、別の種類の5羽を加えて計6羽(雄2羽、雌4羽)を飼うことになった。
アヒルたちは、西川さん得意のDIYで整備した小屋で、猫2匹と暮らす。名前は迎えた順に「守芽(しゅがあ)」「空兔(そると)」「樞実(くるみ)」「相好(みるく)」「粉雪(こゆき)」「雪菜(せつな)」とそれぞれ命名。
飼い始めた当初は皆小さかったが、コールダックの守芽は体長約30センチ、種類の異なる他の6羽は50から60センチほどに成長している。
小屋に付属する石積みのプールは、元々孫たちの水遊びのために造ったが、今はアヒルたちに欠かせない水場になっている。西川さんは「世話をしているだけで癒やされる。本当に可愛い」と話していた。
2022年6月25日付822号2、3面から
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