【メダカが泳ぐ水槽を眺める髙松さん=名張市緑が丘東で】

 「奇麗さや色彩が魅力的。すっかり愛着が湧いてきて、毎日癒やされている」。三重県名張市緑が丘東の髙松敏夫さん(66)方の庭一面には、無数のメダカが泳ぐ水槽が並び、近所の人たちや近くに住む孫たちも楽しみにしている。

改良種の「マリアージュリアルロングフィン」

 4年ほど前、知人から譲り受けて飼っていた10匹ほどのメダカたち。体長数センチながら、淡い青色や朱色でキラリと光る姿はとても魅力的だったといい、一気に〝メダカ熱〟が高まった。近隣の愛好家の元を訪ねては飼い方や道具などのアドバイスを受け、気に入ったペアを買い求めるなどしていった。

 手頃なサイズのプランターやプラスチックケース、桶などを水槽にし、鳥除けや日除けも完備。水温の上がりだす春から初夏は産卵・ふ化のピークで、ふ化したての子どもを入れるケースも日に日に増える。夏場には1週間ほどかけて全ての水を入れ替えるのが恒例だそうで、「せっかく生まれてきたので、少しでも良い環境で育てたい」と話す。

 うろこに金や銀のラメが入った種類が特に好きで、中でも背びれと尾びれが長く全体にラメが入った改良種「マリアージュリアルロングフィン」は一番のお気に入り。「メダカが好きな人、興味のある人はたくさんいる。これからもそうしたつながりを大事にしていけたら」と笑顔でメダカたちを見つめていた。

2022年6月25日付822号2面から

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