【ギャラリーに展示した作品を紹介する安岡さん(左)と葉月さん】

 「孫の描くアニメと祖母の木工作品コラボ展」と題した催しが、三重県伊賀市小田町のカルチャー&ギャラリー「ボンジュール」で9月末まで開かれている。出品しているのは、同市西明寺の安岡安子さん(70)と、四日市市在住で中学3年の孫・葉月さん(14)だ。

 30年ほど前から木工やひも人形、ドライフラワーなど趣味で手作りを楽しんできた安岡さん。これまで約5年ごとに自宅で木工の展示・販売会を開いており、今年も10月に開く予定だ。糸のこで切り取った合板にアクリルカラーで着色した、メルヘンチックな作品が多く、作品を見た人から心が癒され笑顔になれると言われるそうだ。

 葉月さんは幼いころから絵を描くのが好きで、中学からソフトを使ってタブレットで描くようになった。将来はイラスト関係の仕事に就きたいと考えている。雨が降っている時や音楽を聴いている時だけでなく、その時々の状況で描きたいものが浮かんでくるそうで、オリジナルコスチュームを着た人物などこれまでに千枚ほど描いている。

 今回は、安岡さんが作った木製の額や小さなハンガーラックに、葉月さんのイラストを飾ったコラボ作品が約20点並ぶ。安岡さんは他に、ウェルカムボードや花を飾る棚、椅子など、独自の図柄をトールペイント風に着色し仕上げた約30点を、葉月さんはオリジナルキャラクターのイラスト約30点を出品している。

 葉月さんは「悲しさや楽しさなど、自分の心に浮かんだ気持ちを大事にして表現している。ウクライナのことも心配で作品にした」と話し、安岡さんも「これからも作り続け、またこうしてコラボ展ができたらうれしい」と笑顔で話していた。

 展示は土、日曜の午後2時から同5時まで(臨時休業あり)。入場無料。

 問い合わせは同店の前田さん(090・5862・9148)へ。

2022年6月11日付821号18面から

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