【作品を紹介する田中さん=名張市で】

手作りの温かみ

 10年ほど前に趣味で始めた革細工がイベントやSNSなどで評判の、三重県名張市さつき台の田中晴子さん(51)は仕事の傍ら、「持っていてうれしくなるもの」を目指し、オリジナル作品を日々生み出している。

 以前から裁縫が好きで、最初は布で自分の洋服や子ども服などを作っていた。革で小さな靴やかばんを作ってみたこともあり、少しずつ「革で本格的に使えるものを作ろう」という気持ちに変わっていったという。3年前から大阪へ習いに行き、昨年からは作品の写真をソーシャルメディアにアップしたり、友人限定で販売したりするようになった。

 加工しやすい牛革を中心に、手触りの良いバッグやポシェット、コインケース、キーホルダーなどを作る。自作した型紙に合わせて革を裁断し、手縫いで仕上げていくが、最近は工業用ミシンも併用。小物は数時間、大作となれば数日かかるものもあるそうだ。オーダーも可能だという。

イベント出展

 6月18、19日に名張市南町のアスピアで開かれる「伊賀の手づくり作家展」には「=(Equal)」(イコール)の屋号で出展予定。田中さんは「一つひとつ丁寧に作っている。ハンドメイドならではの温もりと、オリジナリティーを感じてもらえたら」と話した。

2022年6月11日付821号3面から

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