【庭園を案内する西尾さん(左)と小澤さん=伊賀市平田で】

 三重県伊賀市平田の国道163号沿いにあるガソリンスタンド「西尾石油店」の店舗裏には、南北約10メートル、東西約60メートルにも及ぶ庭園が広がり、春から秋にかけて服部川のほとりで数百種類の花々が次々に盛りを迎える。

オダマキ

 栽培しているのは店主の妻、西尾幹代さん(66)。元々花が大好きで、竹やぶだった店舗裏を20年ほど前から徐々に開拓。「ホームセンターなどで知らない花を見つけると、つい育ててみたくなる」といい、毎年新たな種類を植え続けるうちに現在の姿になった。

 園内にはブロックを並べた散策路があり、自動車の整備などでスタンドを訪れ、庭園に足を運んで楽しむ人が多い。今年もクリスマスローズを始め、桜、チューリップ、イカリソウ、クマガイソウ、エビネ、シャガなどが4月下旬までに咲いた。今後もルピナス、シャクヤク、ボタン、バラ、ジギタリス、アジサイなどが次々に見頃を迎える。

タイツリソウ

 看板犬のトイプードル「メル」(雌・5才)も、西尾さんの後をついて庭園を駆け回る。花々の様子は、長女の小澤末衣さん(36)が店のインスタグラムでも発信している。

 業務の合間、毎日のように庭の手入れを続ける西尾さん。「大好きな趣味で、日々の楽しみ。待ち時間に季節の花々を楽しんで頂けたら」と話している。

見頃を迎えた花々を紹介する西尾さん=同

2022年5月14日付819号1、2面から

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