【3つのゲートから水を勢いよく放流する室生ダム=宇陀市室生大野で(同ダム協力で撮影)】

 水資源機構木津川ダム総合管理所は5月12日、名張川の上流にある室生ダム(奈良県宇陀市)、比奈知ダム(三重県名張市)、青蓮寺ダム(同)で、放流水量を一時的に増やす「フラッシュ放流」を実施した。室生ダムでは、普段は閉じている3つのゲートが開き、ごう音とともに勢いよく水が流れ落ちた。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/9qiJHR6WXpY)〉

 同管理所によると、梅雨や台風に備えて貯水位を下げ、洪水調整の容量を確保するとともに、下流の河床の石や岩に付着した泥や藻類を洗い流し、河川に住む魚などの生息環境を良好にすることが狙い。毎年この時期に実施している。

 名張川支流の宇陀川に位置する室生ダムでは、午前8時30分から徐々に流量を増加。午前11時ごろに「洪水吐きゲート」と呼ばれる縦14・7メートル、横9メートルの赤色のゲートが3つとも全て開き、普段の約30倍、最大毎秒約30トンの放流量となった。今回の放流で同ダムは、約36万7000トンを流す計画。