萩森崚介さん(27)
爬虫類の餌になるコオロギなどを生産販売する三重県名張市中知山の「GokiBank(ゴキバンク)」の経営者。養殖の奥深さに「ハマっている」と笑い、効率の良い飼育方法を研究する毎日だ。
伊賀市出身。大阪の大学を卒業後、公務員を目指して帰郷したが、「自営業をしてみたい」と漠然と思い描いていた。
開業のきっかけは、4年前に家族に迎え入れた1匹のヒョウモントカゲモドキ。兄とともにコオロギを与えていた時に養殖事業を思いつき、2人で立ち上げを決意した。
2019年から本格始動した養殖場は、祖父が住んでいた実家近くの古民家を改修して利用。兄が制作したウェブサイトを中心に販売を始めたところ、全国から予約が殺到したという。
現在は「安定した供給ができるように」と、飼育方法を独学。少しの室温の変化で繁殖数が変わるといい、「飼育方法を変えて、たくさん育つとうれしい」と目を輝かせる。
最近では利用客の声に応え、爬虫類の販売にも力を入れているそうで、「爬虫類の魅力をもっと広めたい」とほほ笑んだ。
2022年4月23日付818号8面から
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