【発刊した句集を披露する会員ら=名張市桔梗が丘6で】

 「春近し 俳誌心の 拠り所」―。仲間とともに創作活動を楽しむ三重県名張市の俳句サークル「名張蕉門句会」(会長・奥村泰弘さん)がこのほど、発足15周年を記念した合同句集「ひこばえ第2集」を発刊した。70、80代の男女12人が、年1冊発行する句集の5年分から1人30句ずつ自選してまとめた。

 2006年の発足以来、「継続は力なり」をモットーに活動し、毎月第1土曜に桔梗が丘市民センター(同市桔梗が丘6)へ集まる。アットホームな中でも伝統を重んじ、新たな文化や歴史にも触れながら、正統派の俳句作りに腕を磨いている。年1回は奈良県など近隣への日帰り吟行にも出掛けている。

 毎月の「季題」に合わせて持ち寄った句から5句を互選して手作りの小冊子にまとめ、会員らに配布する。その後、1年分をまとめた同名の句集を発行する他、節目には複数年分の合同句集として再編・刊行している。今回の合同句集は、10周年記念を迎えた2016年に第1集を刊行して以来6年ぶりとなった。

 A5版155ページで、非売品だが、少数なら貸し出しは可能。「この6年間、コロナ禍での行動制限に加えて師との惜別という大きな悲しみもあり、会員の皆さんとともに乗り切り、発刊できたことは感慨もひとしお」と話す奥村さんは「季節の変化を楽しみながら俳句という形に残し、人生を楽しみませんか。若い方も大歓迎」と呼び掛けていた。

 問い合わせは奥村さん(0595・68・1190)まで。

2022年3月26日付816号21面から

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