【作品を披露する織田さん=伊賀市古郡で】

 市美術展などでも数々の賞を受賞してきた、三重県伊賀市古郡の織田育子さん(79)による創作アップリケの作品を集めた初個展「布を慈しみ 布と遊ぶ」が4月21日から24日まで、同市西明寺の市文化会館ロビー・ホワイエで開かれる。入場無料。

 10代のころ、アップリケ作家として知られる宮脇綾子さんの作品に魅せられ、「いつか自分でもできたらなあ」と思っていたまま時が過ぎた。65歳で大病を患ったのを機に、試行錯誤しながら本格的に活動を開始。たくさんの古布も譲り受け、制作が一気に加速した。

 果物や野菜、魚など題材を決め、スケッチした後、布を選んでカットする。接着剤で留め、周りを糸で抑える。風呂敷が落ち葉になったり、懐かしい服が花になったりと、古布が生き返っていく様も魅力だという。

 家族に勧められ実現した今回の個展では、はがきサイズの小さな作品から約1・5メートル四方の大作まで、これまでの全作品約80点が展示される。織田さんは「たくさん生地を頂き、夢がかなっていることに感謝している」と話した。

 展示時間は午前10時から午後5時まで。

 問い合わせは同会館(0595・24・7015)へ。

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