【出発前にあいさつする羽後さん(左)と川合さん=名張市役所で】

 三重県名張市は3月17日、前日深夜に発生した福島県沖を震源とする地震で震度6強を観測し、水道が断水した同県相馬市に、職員2人と4トン給水車1台を派遣した。18日から20日までの予定で、現地での応急給水支援にあたる。

 派遣されたのは、市上下水道部水道工務室の川合正史さん(39)と浄水室の羽後稔夫さん(61)。全国市長会では会長を立谷秀清相馬市長、理事を亀井利克名張市長が務めており、17日朝に立谷市長から亀井市長に「断水で水が出ない。給水車を応援願えないか」とメールで直接要請があり、派遣を決めたという。

 名張市は2019年10月にも、台風で被害が出た相馬市に給水車を派遣しており、羽後さんはその際も現地で活動している。

 出発式で亀井市長は「存分に働いて」と激励。羽後さんは「発生後まもない状況で、余震の可能性もある。安全に気を付けながら活動し、少しでも相馬市の方の力になれたら」と話した。市役所北玄関前に集まった約100人の職員が、2人を拍手で見送った。

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