【特選を喜ぶ名張市秘書広報室の皆さん=名張市役所で】

 三重県内市町を対象にした今年度の広報コンクールで、名張市の「広報なばり」(2021年10月号)が広報紙部門で7年ぶり9回目、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開した動画「市短編劇場『119団アンシンダー〜コロナ禍で生まれた新必殺技、そして絆編』」が映像部門で初めて、それぞれ特選に輝いた。

 10月号は「コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに」と題して9ページで特集を組んだ。動画やSNS、ポスターなど性質の異なる媒体も組み合わせながら、感染防止対策の徹底を呼び掛け、コロナ禍でも前向きに行動を起こす人たちを紹介。地域一丸となり、苦難を乗り越えようとメッセージを発信した。審査では「一目で概要が分かり、深刻なテーマだが紙面には笑顔があふれ、前向きな姿勢が伝わってくる」などと評価された。

 特選を受賞した映像作品は10月号と連動して発信したもの。消防職員が市のローカルヒーローに“変身”し、必殺技として感染防止対策を呼び掛けている。審査では「ドラマ仕立てでアイデアが良く、地元愛を感じる作品。遊び心と手作り感あふれる仕上がりが素晴らしい」などと評価。同市として初めての映像出品で、最高賞の獲得となった。

 市秘書広報室広報対話係長の高嶋義典さん(43)は「紙面だけで終わらせず、いろんな形で広がる“飛び出す広報”にしたい。取り組みが評価され、うれしい」、同室長の奥保靖史さん(48)は「行動のきっかけになる広報を目指している。より伝わることを意識し、発信力を更に高めていきたい」と話した。

 特選作品は、来年度の「全国広報コンクール」に推薦される。

2022年2月26日付814号16面から

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