三重県伊賀市は可燃ごみ用指定袋の料金を2023年に値上げする方向で検討している。現行の袋は、青山を除く北部地区が大中小3種類で、「取っ手付き」に形状変更するのに合わせ料金を改定する方針だ。既に「取っ手付き」を採用する青山地区用の指定袋も同料金に合わせるとしており、家計からの支出増に対する反発や、値上げ前後に混乱が生じる可能性がある。

 市が2回目の値上げ検討を明らかにしたのは2月17日の「ごみ減量・リサイクル等推進委員会」で、地域代表ら15人が出席した。指定袋は07年1月に導入され、現行の袋は14年10月に切り替わった。値上げも同時に実施され、単価は45リットル35円(15円増)、30リットル25円(10円増)、20リットルが15円(5円増)になった。

 料金改定について、廃棄物対策課は「減量化は可燃ごみの料金水準引き上げが抑制につながるという結果が出ている。受益者負担の観点では処理収集経費の2割程度と言われているが、近隣自治体とのバランスを考慮し検討を進めたい」を説明。値上げ額は「1リットル1円」を目安に、1枚当たり5円から最大10円増の単価を想定している。

 また残った現行の袋については、改定後も料金を据え置くという。その場合、取扱先には同容量で料金が異なる袋が並ぶことになるが、「両方一緒に販売し在庫を無くしたい」と話した。形状変更するのは「硬くて結びにくい」などの苦情がきっかけで、前回の切り替え時に採用した差額シールは「考えていない」という。

 推進委の資料によると、18年度からの3年間に収集・処理した可燃ごみ、可燃を含めたごみ全体の総量はほぼ横ばいだった。

2022年2月26日付814号23面から

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