生活安全課長 森田慎也

 3月18日まで、産学官が連携し、インターネット利用者などにおける自主的な被害防止対策を促進する広報啓発活動を推進しています。どうやって犯罪やトラブルから自分や家族を守ることができるかをお伝えします。

SNSやネットの怖さ こんなことが実際に

 ▽誘拐や略取 善意の人物を装い会う約束をして、その後、連れ去られるなどの犯罪に発展することもあります。

 ▽ストーカー SNSで得た情報をもとに人物を特定し、リアルの世界でストーカーされる場合もあります。

 ▽犯罪勧誘 闇サイトなどと呼ばれる怪しいサイトで、面識がない者同士が集まって、犯罪を行うために仲間を探しています。

 ▽リベンジポルノ・デジタルタトゥー 元交際相手が嫌がらせであなたの写真をネットに投稿することも。ネットに広がった写真は消せません。

SNSやネットとの付き合い方の基本

 ▽個人情報は基本的に公開しない 一度流出した個人情報は絶対にネットから消し去ることはできません。個人が特定できる情報はネットに載せないようにしましょう。

 ▽会ったことがない人とむやみに友だちにならない 会ったことない人が友だちになろうと近づいてくる時は、その中に悪意を持った者がいることを知りましょう。

 ▽現実世界で会おうとする人を警戒する 実際に会ったことがない人は、プロフィールの年齢や性別が本当なのか分かりません。これを偽り近づいてきた人と会い、被害に遭った例もあります。

 ▽個人が特定される情報はSNSなどに投稿しない 自分自身の写真や日常的な生活圏が分かる情報を投稿しないようにしましょう。友人のみに公開としていても、その人が共有したら一般に公開されることもあります。

 これからは、ネットの世界をよく知って「この時代に合わせた新しいつき合い方」を作り上げ、悪意あるものを鋭く見分け、善意のコミュニケーションの世界を作っていくことができるように心掛けていくことが大切です。

2022年2月12日付813号22面から

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