【 カバー曲のCDを前に歌を練習する久子さん(右)と塚下さん=名張市で】

 奈良県宇陀市在住の久子松田(本名・松田久子)さんが、三重県名張市を題材にした曲を歌い続けるシンガー・ソングライター、レーモンド塚下慎太郎さん(78)の曲を次々にカバーしている。塚下さんは「私が歌うより反響が大きい」と驚いている。

 久子さんは、10年ほど前に地元のカラオケサークルに入ったことがきっかけで、歌を練習するようになった。数年前に動画投稿サイト「ユーチューブ」で塚下さんの曲を知り、約1年半前に市内のカラオケ店で本人と知り合ったことがきっかけで、曲をカバーするようになったという。

 久子さんは塚下さんが運営する音楽事務所に加入し、カバー曲は昨年12月から月1曲のペースでユーチューブとCDで発表している。

 塚下さんは久子さんの歌唱力について「ストレートでわかりやすい」と話す。「同じ曲でも、私より数倍早いペースで動画が再生されている。今後は彼女のための新曲も作りたい」と太鼓判を押す。

 久子さんは「塚下さんの曲はギターがリズミカルで、明るさの中に哀愁がある。良い曲ばかりなので、もっと多くの人に聴いてもらいたい」と話している。

2021年10月23日付806号15面から

- Advertisement -