三重県警伊賀署は11月22日、伊賀市内に住む70代の無職女性が架空請求詐欺で現金約1610万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 発表によると、被害女性は8月10日に名張市内の神社入口で現金約1000万円を、同月26日に同神社付近の路上で現金約600万円を別の名前を名乗る犯行グループの男に手渡し、更にその両日、同市内にある金融機関のATM(現金自動預け払い機)から指定された口座に2回にわたって現金計約10万円を振り込み、だまし取られた。

 犯行グループから独り暮らしの女性宅に電話があったのは7月26日で、最初は犯罪防止センターのニシノと名乗る男が「名簿にあなたの名前があり、退会するには会員を継いでもらう人を探す必要がある」などといい、4桁の会員番号を教えられたという。その後、「会員を引き継ぐことになった」という男や「あなたが番号を教えたことが犯罪になる」と告げる男、捜査官を名乗る男ら計7人から連絡があり、女性に保釈金や示談金、弁護士費用の名目で負担を迫り、信じ込ませたという。

 女性は保釈金が返金される期限だった今月15日を過ぎても男から連絡がなく、22日に警察に相談し被害が発覚した。同署管内では今年1月以降、特殊詐欺が今回の架空請求詐欺を含め計8件発生。被害総額は計約2350万円に上る。