【競り落としたマツタケを手にする長谷川組合長(左)ら=名張市夏見で】

 三重県名張市特産の「赤目松茸」の競り市が10月7日、同市夏見のJAいがふるさとほのぼの市場前で始まった。初日は「山方(やまかた)」と呼ばれる生産者6人が計9・66キロを持ち込み、最高値は1キロあたり8万1000円と前年より9000円高かった。

持ち込まれたマツタケ=同

 赤目地区のマツタケは香りや味が良いことで知られ、京都や大阪、名古屋などの料亭向けや、贈答用に出荷されている。昨年の出荷量は計約33キロだった。今年は夏が涼しく適度な雨量だったため、マツタケの生育に良い条件が整い、競り市の開始が昨年より1週間早まった。

 この日は仲買人6人が集まり、形や香りなどを確認しながら1キロあたりの値を札に書いて競り合った。赤目松茸仲買人組合の長谷川正組合長(90)は「近年にない豊作で、量も質も良い。今年も期待したい」と話していた。入荷は11月上旬まで続く見込み。

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