【2019年の秋祭りで練り歩いた太鼓台】

 三重県名張市平尾の宇流冨志禰神社の秋祭りは、新型コロナウイルスの影響で今年も前年と同様、神事のみの実施となった。神社のみこしはトラックに乗せ、各町を巡行する。

 太鼓台やだんじりの練り歩き、終結行事が恒例になっていたが、多数の来場が予想される上、担ぎ手が密になり感染拡大防止策の徹底が困難なことから、断念することになった。

 御神体が同市新町のお旅所に移る「お旅」は10月24日、「宵宮」は30日、「本祭」は31日にあり、神社関係者のみで執り行われる。

 秋祭りは、江戸時代初期から続く伝統行事。名張藤堂家初代・藤堂高吉公が、秋祭りの時だけ領民に裃姿の武士の格好を許したたいまつ行列が起源とされている。

 中森孝榮宮司は「秋の例大祭は、収穫に感謝し、来年の五穀豊穣を願うもの、みこしの巡行は神さまに町を見てもらうためのもので、伝統を絶やすことはできない。来年こそは盛大にできたら」と話していた。

2021年10月9日付805号21面から