【演奏を披露する部員たち=名張市百合が丘東6で】

 三重県立名張青峰高校(名張市百合が丘東6)でこのほど、箏曲部3年生の卒業演奏会が開かれた。新型コロナウイルスの影響で、引退前の演奏会に参加する機会が無くなったが、「家族には普段の練習の成果を聴いてもらおう」と部員5人が演奏した。

 旧名張桔梗丘高校で創部され、名張青峰での活動は今年で4年目。昨年は3年生を中心に約15人が所属し、県内のコンクールにも参加していたが、現在は3年生3人と1、2年生各1人のみとなった。

 今年は予定していたコンクールが延期になり、6月の吹奏楽部との定期演奏会も参加を断念するなど、成果を披露する機会に恵まれない中、卒業演奏会は開催しようと気持ちを高めてきた。曲のテンポや強弱の変化にも対応できるように、6月末から放課後に2時間の練習に励んだ。

 7月18日の演奏会当日は、卒業生や指導者、教員、家族ら25人が見守る中、瀧廉太郎の「荒城の月」をテーマに作曲された「荒城の月抄」(大月宗明)など4曲を披露。冒頭では曲に込められた思いを話し、演奏が終わると部屋中に拍手が広がった。

 部長の小坂若菜さん(3年)は「本番では緊張したけど、全力で演奏できた」、演奏を聴いた母の裕美子さんは「ここまで弾けるようになっていたことに感動した」と笑顔を見せた。

2021年8月14日付801号5面から