【大村神社を描いた穐月さんの作品を紹介する大介さん】

 伊賀をこよなく愛し、2017年に87歳で亡くなった水墨画家、穐月明さんが描いた作品34点を紹介する展覧会「伊賀に暮らして―穐月明の身近な風景―」の後期展が7月22日から8月22日まで、三重県伊賀市別府の「伊賀市ミュージアム青山讃頌舎」で開かれる。

 展示されるのは伊賀上野城を遠景に描いた「城跡の見える川」や地元・大村神社の「神事の日」など伊賀近郊の風景や日常の情景を独特のタッチで描いた作品。長男で学芸員の大介さんが題材をスケッチした場所を紐解き、現在の場所を撮影した写真も一部展示する。

 前期展では描かれた場所を推測し、実際に訪れた人もいたという大介さんは「人と自然の関わりや、本当に奇麗だと思ったところを描いている。空であったり水であったり、出ている空気感を感じてほしい」と話し、「身近な場所ばかりなので、作家の目を通した風景で自分たちの住んでいるところを見直すきっかけになってもらえたら」と呼び掛けた。

 時間は午前10時から午後4時30分(入館は同4時)まで。入館料は一般300円、高校生以下無料。火曜休館。

 7月24日午前10時から午後3時まで、大介さんによる地域案内「描かれた阿保を廻る」がある。昼食と記念品付きで3000円。要予約。

 申し込み、問い合わせは主催の伊賀市文化都市協会(0595・22・0511)まで。

2021年7月10日付799号11面から

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