【優勝メダルを手にする瀧永君】

 千葉県で3月13日に開かれた国内最大級の小学生スケートボード大会「FLAKE CUPチャンピオンシップ」で、三重県名張市緑が丘の瀧永遥句君(12)(蔵持小6年)が初優勝を果たした。持ち前の冷静さと集中力で難度の高い大技を次々に決め、聖地・鵠沼(神奈川)での昨秋の全国大会との連覇も達成し、小学生最後の大舞台で日本一に輝いた。

 3年生から市内の「ファイブクロス スケートパーク」(美旗中村)に通い、同世代のキッズ選手や目標とするプロのスケーターたちから刺激を受けている。オンライン開催となった昨年6月の全国大会で2位に入るなど、熱心に腕を磨いてきた。

 大会当日、大雨などの影響で会場入りが遅れるハプニングもあったが、「今できることをやるだけ」と気持ちを落ち着けた。両端に傾斜の付いたランプを45秒間滑走する中で、瀧永君が繰り出したトリック(技)は、基本技から空中で体を540度回転させるものまで計18種類。締めくくりに用意していた「ビガーフリップ」は、足で跳ね上げたボードを縦横360度回転させる、とっておきの大技だ。

 場内実況も盛り上がり、着実にトリックを成功させていくが、残り3秒で着地を失敗。「でも、3秒あればいける」。瞬時に切り替え、見事にビガーフリップを成功させた。普段から感情を強く表に出すことは少なく、昨秋の鵠沼大会で初めてビガーフリップを決めた時には小さくガッツポーズをしていたが、今回は人差し指を上げた両手を高々と、堂々と突き上げていた。

 優勝がアナウンスされ、「びっくりした。その後に、少しずつうれしさが沸いてきた」という瀧永君を、チームの仲間や出場選手、そして、いつも支えてくれる両親が祝福してくれた。中学に上がれば上の年代や大人たちと競い合う機会も増えてくるが、「新しいことにもっとチャレンジできる度胸をつけ、プロになって日本一、世界一を目指したい」と頼もしげに目標を語った。

2021年3月27日付792号6面から